移住に関して

移住先が岐阜県高山市になった5つの理由

2019/07/16

「鶏が先か、卵が先か」みたいな話ですが、「移住を決めるのが先か、移住先を決めるのが先か」は人によって分かれます。旅行などで訪れたことにより「ビビッ!」ときて移住を決断する人もいれば、今の環境を変えるために移住を決意してから移住先を探す人もいるでしょう。

ちなみに僕は「移住を決める」のが先でした。

「32歳の会社員が、脱サラして田舎へと移住を決意した理由」

移住を決意したものの、どこで暮らそう?

結論を言ってしまえば、妻の実家があった岐阜県高山市になりました。

そこに至るまでは以下のようなことを考えました。

「日照時間が長いと気持ちよさそう」

「東京に近い方が便利だな」

「寒がりだから、雪国は避けたいかな」

「島はツーリングできないから今はないかな」

「海の近くは気持ちよさそう」

「自分ワールドを作るには、土地が安くないと」

希望をあげればキリがなく、果たしてそんな理想郷みたいなところはあるのか?

百聞は一見にしかず、まずはあちこち行ってみようとなりました。

候補になった移住先は?

【湘南エリア】

移住を考えた際にまず考えたのが湘南エリアでした。「鎌倉R不動産」などのサイトで面白い物件を見ていると、純粋にワクワクしますし、海に近いというものポイントでした。

【山梨県】

次に日照時間日本一を誇る山梨県北杜市。ここは単純な話で、天気がいい日が多いと気持ちよさそうだし、土地も安いというのが理由でした。また東京からのアクセスがいいというのもポイントが高かったです。

【その他】

あとは、移住先人気ランキング毎年上位の長野県や豊かな自然が広がる東京都青梅市なども候補にあがりました。

岐阜県高山市を移住先に選んだ5つの理由

移住先が岐阜県高山市になった大きな理由は下記の5つでした。

理由1「家があったから」

ラッキーな話で恐縮なんですが、高山市出身の妻の実家に住めるということでした。ゆくゆくは自分たちの家を買うなり、作るなりする夢があったので、しばらく拠点にできるというのは大きな魅力でした。これは、「マスオさん」状態になるということですが、僕はあまり抵抗を感じないタイプなので問題なしでした。

理由2「豊かな自然があるから」

正直なところ「自然が好きなんですか?」と聞かれても、人並に好きというぐらいで「すぐに山登りに行ける!」とか「冬は毎日雪山でボードでしょ!」というようなものを求めていた訳ではありません。せっかく東京から移住するのなら、圧倒的に異なる環境に暮らしてみたかったというのが実際のところです。なので、高山市の中心から離れた所に妻の実家があったのが幸いでした。というのも実家は、山に囲まれているような小さな集落にあったのです。もし高山駅周辺の建築物が密集するエリアに位置していたら、移住先が高山になっていなかったと思います。

理由3「東京へのアクセスは、無視するから」

はっきりいって、東京からのアクセスは悪いです。新宿駅からバスで5時間30分、もしくは新幹線で名古屋や富山へ行きそこから特急に乗り換え高山駅へ。こちらは4時間30分ほどかかります。または自家用車の3択しか基本はありません。実に半日が移動で潰れる計算です。ただ、そもそも「東京へのアクセス」とはいっても、「東京」に何を求めるのか?考えたところ大きくは以下の3つだけでした。

1、「友人たちとの距離」

人生の大半を東京で過ごしてきたので、友人の多くは東京在住です。設立当初から参加していた草野球チームもありました。正直なところ、友人達と気軽に遊べないという部分が一番ネックでした。一方で、家庭を持つと友人たちと遊ぶ頻度って「少なくなるはず」との思いもあり、事実そうなりました。結果として年に数組ははるばる高山まで遊びにきてくれますし、上京の際もせっかくだからということで、疎遠になった感じはありません。また今の時代はSNSの普及によって近況はお互いに知れますしね。

2、「両親との距離」

僕の両親は東京に住んでいるのですが、18歳で家を出てから同居はしていませんでした。そのため、現状維持で年に数回会えればいいのかなと。またそれぐらいの頻度ですと、長時間の移動も苦になりません。ちなみに移動はいつも夜にしています。夕方出発で深夜着が基本です。渋滞を避けられますし、子どもを寝ながらにしてワープさせれるので。

3、「買い物の利便性」

「買い物とか不便じゃない?」と聞かれることがあります。東京にしかないショップが多いのも事実ですが、今はほとんどネットで買えますし、よっぽど現物を見て買いたければ、上京の際に買えばいいと思いました。そもそも年がら年中、そんな買い物しませんし、食料品、日用品を取り扱うお店は高山にも充分にありますから。上記のようなことから「東京」へのアクセスは考えないことになりました。ただ東京へ行かなくては仕事が成り立たないという環境であればまた違う結果になっていたとは思います。

理由4「寒い地域はイヤ! というのは先入観だったから」

僕は昔から冬でも家の中では半袖で過ごしたい人でした(着込むと肩が凝るんですよね…)。なので家の中での指定席は、猫のようにストーブの前。東京にいた頃も、小さなガスストーブの前にずっといました。「雪国である高山の冬はかなり辛いだろうな…」と覚悟していたのですが、むしろ東京(僕が住んでいた家)よりも暖かいことが分かりました。というのも、寒いことが前提で暖房器具をきちんと準備しているからです。それに高山の中でも地域によりますが、薪ストーブを使うという選択肢もあるので、それも楽しみといえます。また、外出は車移動が主ですし、服装も寒いことを覚悟した上でとなります。「寒さを感じない」といえばウソになりますが、考えていたよりもずっと問題にならないレベルでした。「寒い地域がイヤなのではなく、寒いと感じることがイヤ」ということだったんですね。

理由5「放射能の影響がある? から」

実はこの理由5が一番大きかったかもしれません。というのも、移住を考えていた2013年当時、毎日のように「放射能」のニュースが流れていました。空間線量の値や食料汚染など、ネガティブなワードばかりでこれから生まれてくる子どものことを考えると、とても頭が痛い問題でした。しかし、それらが果たしてどこまで本当に影響があるのも、どのニュースを信じればいいのかも分かりません。そこで考えた末の結論は、「とりあえず西の方にさえ行けば、少しはいいのかもしれない」ということでした。安易といえば安易ですが、自分が納得できる解決策のひとつでした。

高山市に移住してみて

移住先を決めるにあたって、病院やスーパー、学校、保育園、開放的な環境かどうかなど、いろいろと考えることが多いと思います。

でも僕は正直なところ、これらのことは全く考えず、上記に書いた「理由1〜5」だけで決めました。今思えば、「ぜんぜん調査が足りてないじゃん!」と思うのですが、ラッキーなことに現在も特に不都合を感じていません。

僕は移住先を決めるにあたって「ダメだったらまた他にいけばいいや」という心構えでした。なにも移住したからといって、絶対に住み続けなければならない訳でもないですしね。むしろそのぐらいの軽い気持ちの方が意外とうまくいくのかも知れません。

to be continued

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