移住に関して

移住者がやってはいけない、地元の人々との付き合い方

2019/07/17

素敵な生活を夢見て都市部から田舎へと移住するものの、現実を前にその夢が見事に砕かれる人も少なくありません。移住が失敗する理由は、仕事だったり、環境だったりと色々ありますが、地元の人々との関係がうまくいかなかったということも多いようです。

僕は、2013年6月に高山市に移住して、7年目を迎えました。ありがたいことに村八分にされることもありませんでしたし、地域の人と良好な関係を築けているのではないかと思います。実はみんな僕を嫌っていて、僕だけがその衝撃の事実に気付いていないということだったら悲惨ですが…。

そこで今回は、僕が移住者たるものこれはしちゃダメでしょ? と意識してきたことを紹介します。

参考にこちらもどうぞ。

「32歳の会社員が、脱サラして田舎へと移住を決意した理由」

「移住先が岐阜県高山市になった5つの理由」

移住生活の第一歩は、挨拶

都市部では同じマンションの人ならまだしも、顔も知らない人に突然「こんにちは!」と言ったら警戒されるかもしれませんね。僕も東京在住の頃は、隣の人の顔すら知らないことも多かったですし。

ですが、田舎で挨拶は基本です。小学校の校則みたいな話ですが、自分が暮らす地域内では必ずしましょう。僕も移住してから近所を歩く度に出会った人に挨拶を続けました。

移住当初は仕事をしておらず、髪の毛も縛るほど長かったので、「昼間から犬の散歩しているロン毛の兄ちゃん」みたいに噂されていたようです。挨拶がきっかけで「仕事は何してるの?」なんて聞かれたりすることで、僕を知ってもらう話ができたりするようになりました。

ちなみに一部の人の間では、平日の昼間から散歩している姿を見て「あいつは働かなくていいぐらい、金持ちみたいだぞ」という噂話も。真実はただハローワークに通う、貯金なしの男でしたが…。

挨拶は必ずしましょう、それこそが関係作りの第一歩。野球に例えるとまずはボールの握り方!というぐらい基本中の基本です。

行事には積極的に参加したい

田舎は人口密度が低いことに加え、行事などで顔を合わせる機会も多いので、おのずと距離感が近くなります。これに抵抗を感じる人も多いようですが、僕は逆です。なんというか、「大地に根を張っている感」とでもいいましょうか。

行事といっても内容は多岐に渡ります。まず、U字溝を掃除する「ゆざらい」や各所の草刈り、ゴミ拾いを行う「クリーン作戦」など、主に集落の美観に関するものがあります。これは全世帯から参加するもので、強制なのか任意なのかは分かりませんが、出ないという選択肢はほぼありません。

そして私が暮らす集落では「卓球大会」や飲食店などが出る「夏祭り」、それにいわゆる地域の祭りである「例祭」などもあります。子どもを対象にしたちょっとした行事も。で、これらは基本的に任意参加なのですが、できれば出た方がいいですね。もちろん仕事の都合で難しいこともありますが、まったく出ないというのは、距離を置きたいように見えても仕方ありません。

これら全てに出なかったとしても生きてはいけますが、可能な限り出る努力をするべきだと思います。そうして顔と名前を覚えてもらうことで関係が築いていけるからです。

できれば飲み会へもGO

行事の部分とやや重なりますが、ちょっとした飲み会など、まったく参加しないというのも、オススメしません。最近では、会社の飲み会に参加しない人が多くいるそうですが、地域は会社ではないですからね。そもそもそういった会に参加しないと仲良くなる機会もないですし。

ちなみに僕は集落の祭りの獅子舞担当になり、かつ草野球チームにも所属したので、飲み会の機会も多く、仲良くなりやすい環境でした。野球好きということが潤滑油になったみたいです。

ただ酒席は好きなんですが、酒自体は強くないので、長時間になるようなものだとお先に失礼したりもします。

とはいえ「移住後に何度も飲み会に参加したけれども、どうしても苦痛の時間にしかならない」ということであれば、無理する必要はないと思います。付き合いの為に無理をするほどしんどいことはありませんから。

ただ、飲み会の席でも仲良くなれない地域だとしたら、それはそれでずっと暮らしていくのは大変かもしれません。

可能な限りお手伝いするべし

僕は困った人がいれば、できるだけ手助けしたいと思っています。とはいっても思っているだけで、実際には困ったことで色々と助けてもらう機会の方が多いのですが…。_なので可能な限りその恩を返したいと思うからです。

田舎暮らしをスタートさせる時期は、色々なことを教えてもらったり、道具をお借りしたりなど、どうしても力を借りることが多くなります。

なので、何か頼られたりお願いされたことに対して、手を貸さず断るのは×です。地元の人からしたら、せっかく手を貸して、なんの感謝気持ちもなかったらちょっと面白くないですからね。なので、僕が提供できる労働や知識でお返しできないときは、ビールやお菓子などで、感謝の気持ちを伝えるようにしています。

ちょっとしたことでも喜んでお手伝いしますよ! というスタンスがベスト。

いくら住環境や暮らす街が素晴らしくても、近所の地元の人々との関係が悪いと、せっかくの田舎暮らしも台無しになってしまいます。

「そんなの関係ねぇ、俺が気持ち良く過ごせればいいんだ!」という、最強のメンタルを持っている人ならば別ですが、やはり気持ち良く暮らせる方がいいですから。本当に初歩的なことですが、どんなスポーツでも基本は大事ということで。

to be continued

 

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