移住ってなんか響きがいいですよね。
憧れの田舎暮らしだったり、心機一転の新生活だったり。
でも、そのベースになる「家」というのが、実は結構重要だったりします。
適当に決めて住もうものなら、望んでいた暮らしとは真逆の地獄のような生活になったりします。
ただ田舎暮らしできればいいのか、住まいをベースに田舎暮らしをするのか。
今回は、「田舎に移住」を前提に、どんな家に住む方がいいのか?を書いてみます。
田舎に移住するなら、一軒家以外の選択肢はなし
結論から言ってしまえば、僕のオススメは一軒家です。
想像してみて欲しいのですが、例えば家庭菜園も含め農業をやるとしましょう。土がついた長靴や農機具なんかを持って、小綺麗なエントランスを通り、エレベーターに乗って、家に帰りたいと思いますか?
買い物や子どもの送迎、ちょっとコンビニにまでと、なにかと車を使う生活で、駐車場から家までの距離が遠いとストレスがたまりませんか?
どちらもたまにならいいのですが、これが日々続くとなると絶対に一軒家という選択になります。それも車をすぐ近くに駐車できる物件がベストです。かつ車は、1家に1台ではなく1人1台必要なので、その台数が駐車できると最高です。
マンションやアパートに住んだらどうなの?
車社会だけあって、マンションやアパートも駐車場があるところがほとんどです。田舎でこういった所を好む人も一定数いますが、その多くは地元の人です。
僕が聞いたところでは、田舎への移住を希望する人とは反対のマインドの人がほとんどでした。具体的には土いじりや除雪など、家まわりのことは極力さけて、「快適」に暮らしたいということです。
その気持ちも分かりますし、否定する気もちもありません。
確かに「ラク」にはなりますし、虫の侵入も少ないです。が、いわゆる田舎暮らしを目指す人にとっては少々もの足りない選択肢になるとも思います。
どんな一軒家を選ぶべき?
一軒家といっても、借家もあれば持ち家もありますし、持ち家でも中古もあれば新築もあります。それぞれの特徴を考えてみます。
借家の場合
家賃相場が安いので、都会では考えられないような大きな家を、5万円以下で借りることが可能です。最大のメリットは、そもそも移住先が肌に合わなかったらすぐに退居ができることです。一方で家賃が安い分、大家さんに大きな修繕を求めるのはなかなか難しい交渉になります。
特に賃料が安い物件では、水回りの老朽化や断熱材がなく寒いなど「住めなくはないけど、快適ではない」というものが多いので、注意が必要です。
その家に愛着が湧き「自分で手を入れて快適にしていこう」と考えられる人や「ひとまず移住するために住んでみて、これからよりいい家を探そう」と考える人にとってはいい選択肢だと思います。
ちなみに、僕は中古物件を幾つも見にいきました。どれも格安でしたが、それだけ手を入れなければならないようなものばかりでした。しかしいい縁がなく、最終的に新築することを決意。この話はコチラから。
持ち家の場合
「この場所が気に入った、家を作ろう!」と思った人は、買うという選択肢もありえます。ただ資産価値の面からすると、人口が減少し家が余っている状況では、よっぽど立地の良い所ではないと期待できません。
ただ中古も新築も都会よりも相当に安く購入できるというのは魅力です。特に中古物件は、ほぼ土地代みたいなものもあったりと夢が膨らみます。ただし、そういった物件は大なり小なり手を加えないと、快適からはほど遠いものが多いです。とはいえ、そのような中古物件を購入して、自分でコツコツ手を入れていくというのも醍醐味のひとつでもあります。
そして新築ですが、土地代が安いとはいっても、建物そのものには普通に費用がかかります。また買い手が少ないことから、売ろうと思ってもすぐに売れる訳ではないので、「しばらくはこの土地に住む!」という覚悟が必要です。この選択をした場合は、それこそ自分が思い描くものを作れるのが最大のメリットだと思います。
移住年数でベストは変わる
移住前に最高の物件に出会えていれば言うことなしですが、それはなかなか難しいのが現実です。ネットに出ていない物件も多く、直接交渉で借りたり買ったりすることもあるからです。
なので、僕のオススメとして移住直後は、ある程度快適に暮らせるマンションやアパート、または一軒家を借りて、その土地に馴染みながらじっくり家探しするのがいいと思います。そして、その土地に満足できるようであれば、中古売買物件や新築を考える方が、まず間違いないですね。
僕は移住してから3年経って土地が決まり、1年以上をかけて家造りをしました。そして移住5年目から新居で暮らし始めました。
都会に比べ、家に求めるものが多くなるのが田舎暮らし。
移住先の環境に慣れながら徐々に進めていくのが、失敗しないための第一歩だと思います。
to be continued