BURTLEのTHERMO CRAFT(バートル・サーモクラフト)を購入
以前の記事でレビューを書いた、バートルのエアクラフト(俗にいう空調服)。今回は、冬バージョンとなるバートルのサーモクラフトを紹介します。
バートルのサーモクラフトとは?
そもそもバートルのサーモクラフトというのは、
「取り外し自在の電熱パッドと高出力13Vバッテリーのデバイスにより最大52℃の発熱を可能としたヒートテクノロジーサーモクラフト。4段階で好みの温度にアレンジでき快適な保温持続性を実現。」http://burtle.jp
というもの。この説明だけ見ると分かりづらいですね。簡単にいってしまえば「①バッテリーに蓄えた電気の力で、②専用の服に取り付けた、③専用の電熱パッドを発熱させて体を暖める」です。
このような「電熱ジャケット」は、バートル社以外にも様々なメーカーがいろいろな名前で販売しています。世界のマキタであれば「充電式暖房ジャケット」、ワークマンであれば「ヒーターベスト」といった具合です。
バートルのサーモクラフトを選んだ理由とは?
実は「電熱ジャケット」には10年近く前からお世話になっています。冬場にバイクに乗る時だけですが、本当に「こたつに入っているみたい」と思いながら運転できます。ただ僕が持っているそのジャケットはバイクのバッテリーから電気を直に取る方式のものなので、あくまでもバイクに乗車中しか使えません。それでも「電熱ジャケット」の威力、快適さは十分に理解していたので、今回もすんなり購入を決めました。
購入にあたってメーカーの迷いはまったくありませんでした。なぜなら先に紹介した通り、既にバートルの「バッテリー」を持っていたからです。実際のところ、空調服にしろこのような電熱ジャケットにしろ、何が高いって「バッテリー」なんですよね。同じメーカーを選ぶことで、夏だけでなく冬もバッテリーを有効活用することができるというのは、大きな魅力だと思います。
バートルのサーモクラフトの選び方
バートルのサーモクラフトを機能させるのに必要なのが、以下の3点。
1、バッテリー
2、専用の服
3、専用の電熱パッド
バッテリーは既に持っているのでOK。今回購入するのは2の服と、3の電熱パッドとなります。まず電熱パッドですが、種類があるわけではないので迷うことはありません。ただ高い人気から品薄が続いているようなので、在庫があるうちに購入がベターといえるでしょう。そして、2の服ですがここが悩みどころかと思います。
バートルのサーモクラフト対応の服の選び方
電熱パッドを取り付けることができる服には、長袖のものとベストのものがあります。そしてベストには、いわゆるアウターとして成立しているデザインのものと、重ね着を前提としたデザインのものがあります。僕が選んだのは重ね着を前提としたデザインのコチラです。
これを選んだ理由はふたつ。
1、雪国暮らしだけにアウターは何着かあるので、新しいものは不要だったから。
2、TシャツやロンTの上にサーモクラフトのベスト、その上に通常のアウターというのが暖かく感じられ、そしてしっくりくる組み合わせだと思ったから。
でした。
ちなみに、アウターとして着るタイプにはこのようなものです。
バートルのサーモクラフトに必要不可欠な電熱パッド
バッテリーと専用の服に加え、3種の神器の最後のひとつ、電熱パッドも必要です。
このパッドの上部にボタンがふたつ付いているので、それを専用の服にあるボタンとくっつけたら準備OKとなります。
バートルのサーモクラフトのレビュー
まず、このサーモクラフトは温度を4段階から選ぶことができます。
6V、8V、10V、13Vと設定が可能で、イメージとしては弱、中、強、最強といったところ。気になる稼働可能時間は、6V=14時間、8V=7.5時間、10V=4.5時間、13V=1時間(3時間)となっています。なお、13Vで使用する場合は1時間経つと自動的に10Vへと変わります。
実際に気温0℃にもなるキャンプ場で着てみた感想ですが、8Vでもかなり暖かいです。焚き火に当たる体の前面は暖かくとも背中が冷えるのが寒い中でのキャンプあるあるだと思いますが、背中から十分な暖かさを感じられました。時々10Vにしたいと思うこともありましたが、基本は8Vで快適な温度でした。
8Vなら7.5時間は稼働する計算となるので、一晩過ごすだけならバッテリー切れを起こすこともなく快適に夜を過ごせました。
最後に僕が感じたメリット・デメリットを。
【メリット】
・電熱パッドと専用の服が一体化ではないので、パッドを外せば服を洗えること。
・屋外、屋内問わず、ちょっと暖かさが欲しいなというときに簡単に暖をとれるということ。
・バートルのバッテリーを冬も有効活用できるということ。
【デメリット】
・充電するまでの時間が長い。1〜2時間ではなく、5〜6時間ほどかかるイメージ。
・発熱する部分がさほど広くはないこと。他の製品ではもっと広いものもあるので。といってもよほど極寒の場所でない限り必要十分ともいえます。
バートルのバッテリーを持っていたことが前提となってしまいますが、やはり「購入して良かった!」というのが、正直な感想です。寒い中、屋外での作業が多い方は、バートルのサーモクラフト、是非試してみては?