前回の記事にて【秘境に鶏小屋をつくろう】編が完結。
「鶏小屋のエサ箱、給水器、産卵箱をDIY【秘境に鶏小屋をつくろう♯6】」
今回からは【秘境でニワトリを飼おう】編です。
まずはヒヨコの買い方に関して。
ヒヨコの買い方
かつて「ヒヨコ安いよ〜」なんてかけ声と共に露店で売られていたヒヨコ。しかも染料で赤や青、緑などに染められた「カラーヒヨコ」なんていうのもあったそうです。僕は露店で売られていたことすら知りませんでいたが、昔はもっと人間に近い存在だったようですね。
ひよこはオス、メスを判別するのはとても難しく、露店で買ってびっくり!メスだと思っていたのに育ったらオスだった…。鳴き声はうるさいし、一生卵は産まないし。「どうしよう…」なんて困った家庭もきっと多かったことでしょう。
しかし今では「ひよこ鑑定士」、正式には「初生雛鑑別師」という職業に就いている人が、正確にオス、メスを判別しています。そうして判別されたヒヨコは「孵卵場」というところで購入が可能です。
ヒヨコは後藤孵卵場で購入
ヒヨコを購入したところは「後藤孵卵場」。同じ岐阜県にある会社です。ただ今回は僕が直接購入した訳ではなく、近所でニワトリを飼っている人(僕の師匠)と共同購入という形にしました。
ニワトリの品種をどうするか?
当初は「烏骨鶏」しか知らなかったので、なんとなく「烏骨鶏がいいんじゃない?」なんて思っていましたが、後藤孵卵場が力を入れている「純国産鶏もみじ」という品種にしました。貴重な品種で、日本の風土にも適しているからです。
日本に流通している卵を産む親鳥を辿ると、およそ94%が海外からの輸入になっているそうです。そのため、純国産鶏は6%しかいないそうで、とても貴重なものとされています。
ヒヨコを何羽買うのか?
購入にあたって、まず決めなければならないのが羽数です。数羽程度なら簡単に育てられそうですが、自家消費した上で、お裾分けしたり、販売できたりしたらいいなぁ、と思っていたので22羽をお願いすることにしました。
ヒヨコのオス、メスの羽数をどうするか?
22羽という数を決めるにあたって考えたことは「有精卵」にしたいということでした。「なんか体によさそう」というフワッとした理由です(飼ってからよくよく調べてみると(遅い)まったく栄養素に違いはないようです…)。
となると「有精卵」をゲットするためには、必然的にオスも必要になります。
注文した22羽という中途半端な数の正体は、メス10羽に対し、オス1羽、×2。としたからです。というのもメス10〜15羽に対し、オス1羽という割合が、卵が「有精卵」となる理想的な環境と言われているから。ですのでメスが20羽、オスが2羽、合計22羽ということになりました。
「無精卵」と「有精卵」の違いですが、単純に温めれば孵化するかどうかです。市場では「有精卵」の方が付加価値は高くなっていますが、実際のところ栄養素に差違はないようです。なので僕は「オス、メスが自然に触れあえる=自由に動き回れる環境で飼育されている」と考えるようにしています。その方がしっくりくるので。
ヒヨコの金額
これを見ると、僕は男だけに「あぁ、オスの安いことよ…」なんて思っちゃいますが、やはりニワトリ業界では、メスの方が価値が高いようです。
・メス330円(税込)×20羽=6,600円
・オス44円(税込)×2羽=88円
合計=6,688円 ※これに諸経費として1,000円ほど追加となりました。
我が家にヒヨコがきた日
2020年6月4日に生まれたヒヨコが6月5日に師匠の家に届きました。到着の連絡を受け行ってみると、
「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ」
もう、ずーっと「ピヨピヨ」誰かしらが鳴いてます。その姿の可愛いこと可愛いこと。一緒に行った子どもたちも嬉しそうに眺めたり、ちょっと触ってみたり。ほっこりする時間が流れていました。
そして持ち帰るために持参した衣装ケースに22羽を移していたら「おまけがついてきたから、1匹持ってって」と師匠。生き物で「おまけ」って不思議な表現ですが、実際におまけでついてきたそうなので、メス1匹を頂戴し、計23羽の所帯となりました。いよいよニワトリとの生活がスタートします。
これにて「ヒヨコの買い方、ヒヨコが我が家にきた日【秘境でニワトリを飼おう♯1】」は終了。
次は「ヒヨコから成鶏までの育て方【秘境でニワトリを飼おう♯2】」にいきます。
to be continued