鶏小屋

鶏小屋のエサ箱、給水器、産卵箱をDIY【秘境に鶏小屋をつくろう♯6】

2021/02/04

前回の記事にて鶏小屋の網、壁、ドアに関することを書きました。

「鶏小屋の網、壁、ドアをDIY【秘境に鶏小屋をつくろう〜♯5】」

この続きです。

今回は、エサ箱、給水器、産卵箱などに関してです。

まずニワトリを飼うにあたって、小屋内のみで飼う「平飼い」ではなく、自由に外も歩ける「放し飼い」にしようと思っていました。日中は小屋に入ったり、外を歩いたり。夜は小屋で眠りにつく。そんな感じで自由気ままに過ごせるのがベストだと思ったからです。

しかしこの方法を選ぶと、例えば1泊、2泊と旅行に行く場合、エサやり、水やりに加え、朝夕のドアの開け閉めを誰かにお願いしなければなりません。エサと水だけならともかく、ドアまでとなるとちょっとお願いしづらいので、さすがにそんな時は小屋内で過ごしてもらうしかないかなと。であれば、「ドアを開けずにエサや水をあげられる環境にすればいいんじゃないか!?」。そんなことを考え、外からエサや水をあげられるものを作ることにしました。

外(東側)の壁。このうちの2枚が開閉可能で、上が採卵用、下が給餌用です。

鶏小屋のエサ箱をDIYでつくる

エサ箱。同じものをふたつ制作。

いきなりですが、完成した写真です。材料はパネコート(コンパネの片面に防水塗装がされているもの)。片面がツルっとしているので、外からエサを入れる際に滑りがよくなりそうですし、なんとなく清潔な状態を保てそうと思ったので、この材を使うことにしました。

エサ箱設置前。枠の中にちょうど入るように設置します。

こちらが設置前の鶏小屋の室内。この部分につくったエサ箱をつけて、外からエサを投入できるようにします。そして、いざ自作エサ箱を設置!

エサ箱を設置したところ。

エサ箱を設置しましたが、ちょっと高かったので、エサが食べられない…。そこでハサ棒(米を天日干しする際に足にするもの)で簡単な足場を設置。こちらの思惑通り、そこに乗って上手に食べ始めました。ニワトリは散らかしながら食べるので、上に乗ってたべるトリもいれば、下に落ちてくるのを狙うトリがいるなど、性格の違いを見られます。

鶏小屋の給水器をDIYでつくる

以前、烏骨鶏を飼っていた知人から譲り受けたエサ箱と給水器。

写真にあるエサ箱と給水器は、米作りで知り合った方から譲り受けたもの。なんでも以前20羽ほど烏骨鶏を飼っていたそうですが、夜に鍵をかけ忘れ一夜にしてすべてキツネにやられてしまったとのこと。それ依頼、鳥を飼うのはやめているそうです。

話がそれましたが、写真の給水器(白×緑)をしばらくは使っていました。一度に大量の水を入れられるのですが結構な力を使いますし、なにより「水やりを誰かにお願いする場合」に、現実的な物ではありませんでした。なので「水も外からあげられるようにしたい!」と考えたものの、なかなかいい解決策が見つからず、しばらく頭を悩ませました。その結果、発見したのがこちら。

これに外に設置した水タンクからホースを繋ぐと、小屋内に入らずとも給水できるようになりました。

外(北側)に設置した給水タンク。ここまでは大きめのじょうろで水を運んでいます。

最初、ニワトリたちは「なんだこれ?」みたいな感じでしたが、赤いカップ内の黄色いものをクチバシでつつくだけで水が出てくる仕組みなので、設置した当日から上手く水を飲めるようになっていました。これだと水が糞などで汚れる心配もないですし、何よりこちらも手間が大きく減りました。

使用していない冬の写真なので汚れが目立ちますが、氷点下になる前まではかなり活躍してくれていました。

初めて冬を迎えて、気づきました。タンク内が凍ってしまうので、このシステムが使えないことに…。何か手はあると思いますが、今のところは朝、昼、夕と小屋に入って普通に水やりしています。多分、保温できる何かを使えばいいのでしょうが、今後の宿題となっています。

鶏小屋の産卵箱をDIYでつくる

引っ越ししてからしばらくは、まだ卵を産まない段階なので産卵箱は必要ありません。しかし生後5ヶ月を迎えると、そろそろな時期になってきます。そこで必要なのが産卵箱。ニワトリは薄暗い所での産卵を好むようで、30cm四方程度の個室を作る必要があります。1室だけだと「もしかしたら渋滞してしまうかも?」なんて思ったので、5室作ることに。これは特別難しいことはなく、パネコート(コンパネ)で適当につくりました。

手前には入りやすいように足場を設置。産卵部屋内の籾殻が落ちないようにつけている板をまたいで入っていきます。

上に覆い被さっているパネコート(コンパネ)は、糞対策です。これがない時は、産卵箱の上が糞だらけになってしまったので、ニワトリが登れないようにしました。また産卵部屋には、藁が敷かれることが多いようですが、すぐに外に放り出してしまうので、籾殻を敷いています。

今では毎日卵を生んでくれるようになりましたが、産卵室を5室作ったのにも関わらず、ほぼ1室(写真の一番奥)しか使われていません…。「もう出ちゃう!我慢できない!」みたいなことはあまりないようで、入れ替わり立ち替わりで同じ部屋に入って産卵しているようです。

外側から板を開けたようす。毎日この瞬間が楽しみのひとつです。

産卵箱部分も外側からアクセスできるようにしています。外に張った板材に丁番をつけているだけのものですが、毎日ここを2度、3度開けることが日課です。

本記事で【秘境に鶏小屋をつくろう】編は完結です。次は新シリーズ【秘境でニワトリを飼おう】編をスタートさせます。

 

これにて「鶏小屋のエサ箱、給水器、産卵箱をDIY【秘境に鶏小屋をつくろう♯6】」は終了。

次は「ヒヨコの買い方、我が家にヒヨコがきた日【秘境でニワトリを飼おう♯1】」にいきます。

to be continued

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