鶏小屋

鶏小屋をDIYで骨組み(上棟)【秘境に鶏小屋をつくろう♯3】

2021/01/29

前回の記事にて鶏小屋の基礎に関することを書きました。

「鶏小屋の基礎をDIY【秘境に鶏小屋をつくろう♯2】」

この続きです。

今回は、骨組み(上棟)に関して。

前提として鶏小屋は「ほぞやほぞ穴を使わない軸組工法」という、「カレーライス!ルー抜きで!」みたいな「なんのこっちゃ?」という工法で作ります。「金物を大量使用して強度を出す」という邪道ともいえるものです。「ほぞ」や「ほぞ穴」の加工はちょっと大変だと思ったのと、早く作りたい気持ちを抑えられなかったからです。ではいってみましょう。

鶏小屋をDIY、骨組みの前にやること

少しひいたところから。自宅からの距離感はこんな感じ。

基礎パッキンを並べる

できあがった基礎の上に土台を載せますが、その前に下記のどちらかを選択する必要があります。

  1. 基礎パッキンを入れる
  2. 土台に防腐剤が入った塗料を塗る

これは、コンクリートブロックからの湿気対策です。1でも2でもなく建てることも可能ですが、僕は1を選びました。「2の方が手間がかかる」というのが大きな理由です。基礎パッキンを入れつつ防腐剤を塗るという、1&2が最強だとは思いますが、流石にそこまでしなくてもいいかなと。また鶏小屋なんで湿気対策なんてしなくても…という考えもありますが、できるだけ長持ちして欲しいという思いから、1を選びました。

アンカーを避けながら並べていきますが、どうしても合わない所や、端はカットして長さを調整しています。そんなに固いものではないので、スライド丸ノコでカットが簡単にできます。

鶏小屋をDIY、土台を置く

基礎パッキンの上に土台を仮置き。その際に、基礎から出ているアンカーボルト部分があたる場所に印をつけて土台に穴を開けます。ここを慎重にやらないと、アンカーボルトが入らなかったり、入ったとしても土台がずれたりしてしまいます。「ちゃんと測って穴を開けたのにどうして…涙」なんてこともあり、そういった部分は長穴になっちゃいました。

「そもそもアンカーボルトが必要?」

という疑問もでてきますが、

1、アンカーボルトを使ってみたかった

2、小屋が倒れると、わりとショックが大きそう

だったので、できるだけ頑丈するため、アンカーボルトを使いました。

四隅にはアンカーボルトを入れないこと

四隅にアンカーボルトがきては本来はダメです。住宅などであればホールダウン金物などを使います。写真にあるように土台の上に飛び出ていた部分をカットしています。

写真のように四隅にアンカーボルトが入っています。これは前回の記事でも書きましたが、失敗のひとつ。本来はここにほぞ穴が入る部分なので。ただ今回は金物で繋いでいく自己流工法なので、まあよしとします。ただ、アンカーボルトの頭が土台部よりも出てしまうと、その上に柱を置くことは流石にできないので、ディスクグラインダーに鉄工用の刃をつけて頭を切断します。花火が盛大に上がるので最初はドキドキしますが、慣れれば熱くもないですし簡単です。

コードタイプのディスクグラインダーしか持っていなかったので、家から延長コードを何本も繋いで電源をとりました。屋外DIYには充電式の方が便利ですね。


鶏小屋のDIY、柱、束を立て、桁、梁を架ける

柱を垂直に立てる

土台で使用した木材は3寸角(90mm×90mm)なので、柱や桁、梁も全て同じものを使用します。柱を垂直に立てる際は「下げ振り」という道具を使い、垂直が確認できたら適当な木材で仮固定していきます。

柱を固定する

「金物だけで固定」という前提でしたが、ちょっぴり不安でもありました。そこで土台と同じ3寸幅(90mm)の板材を、土台の柱がない部分に打ち付けることに。材料を余計に使っているという話でもありますが、これで左右に動くことはまずありません。

桁を繋ぐ

繋ぐ材をどちらも半分づつ欠きとるもの。加えて、金物で補強します。

先程「ほぞ、ほぞ穴」は使わないと書きましたが、桁を繋ぐ際はちょっとだけ加工しました。「相欠き(あいがき)」というもので、柱の上に乗る部分で継いでいます。

勾配を決める

屋根の勾配は、2寸5分勾配にしました。家も2寸5分勾配なので、それに合わせれば雪が勝手に落ちてくれるだろうとの思いからです。勾配を決めたら桁の上に載せる束の高さが決まります。

棟木に垂木欠き

写真は既に垂木が乗っていますが、このように棟木を加工しておくことで垂木が左右に動かないようになります。

柱を立てつつ桁を架けていきます。そして桁の上に束を載せ、更にその上に棟木を架けていきます。ただ棟木は架ける前に「垂木欠き」をしました。読んで字の如く、垂木を載せるための加工です。これは鶏小屋レベルのものであればやらなくても大丈夫ですが、

  • 後々位置決めする時に便利
  • ずれる心配がなくなる
  • そんなに手間じゃない

という理由から、加工しました。

ポーチをつくる

雨にあたらずに餌やり、卵回収ができるようポーチを。

写真右の桁がびょーんと飛び出している部分はポーチ部分です。この下であれば雨に濡れずにエサやりや卵を取れるようにという考えです。結果、これは大正解で完成後の現在、とても重宝しています。

鶏小屋のDIY、筋交いを入れる

筋交いを西側につけた様子。この後、北側にも入れました。

実は人生で初めて筋交いを作ってみました。これが入る前は、骨組みがゆらゆらして「大丈夫かこれ、簡単に壊れそう…」なんて不安に。しかし筋交いをいれた途端、「おっ!まったく動かない!筋交いすごっ!」と身をもって筋交いの効果を実感。いやー、筋交いすごいです。それにピタッ!とはまった時は、ある種の快感を覚えます。

これにて「鶏小屋のDIY、骨組み(上棟)【秘境に鶏小屋をつくろう♯3】」は終了。

次は「鶏小屋をDIY、屋根施行【秘境に鶏小屋をつくろう♯4】」にいきます。

to be continued

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