家作り工事編

石膏ボード張り、パテ施工【秘境に家をつくろう〜工事編09〜】

2020/02/05

前回の記事にて外壁がほぼ完成するところまでを書きました。

「外壁施工【秘境に家をつくろう〜工事編08〜】」

この続きです。

今回は、内装に関して。

本来は、ひとつひとつ作業を終わらせればいいのですが、性分なのか外壁の作業をやったり内装をやったり…。と、同時並行で行っていました。で、内装ですが、以前書いた断熱材、気密防湿シート、そして電気の配線を終わらせたことにより、いよいよ石膏ボード張り大会が始まりました。

壁、天井とかなりの面積に張る必要がある石膏ボード。切る度に舞う粉塵にも負けず、施工を1ヶ月ほどかけて行いました。

石膏ボードとは?

そもそも石膏ボードとは、住宅だけでなく、大多数の建物に使われているものです。加工しやすいだけでなく、断熱・遮音性、防火性が高く、そして木よりもリーズナブルという特徴があります。一般的に、壁には12.5mm、天井には9.5mmの厚さのボードが使用されます。

 石膏ボードを張ろう

とにかく、張りたい場所の寸法を測って、切って、張ってを繰り返します。コンセントの穴や、梁、窓など、工事中は「障害物」と言っていましたが、何かがある度に、加工に時間がかかります。

特にコンセントやスイッチがあると、くり抜かないといけないので大変です。業者が行う工事であれば、電気屋さんが簡単に穴をあける工具を持っているそうですが、そんなものはないのでひたすら手作業で穴をあけていきました。

配電盤に集約された電線。こういった所は特に時間がかかる。

石膏ボードの張り方、どこにビスを打つ?

石膏ボードを張るために打つビスは、柱や間柱を目指します。ですが、下の部分や入隅には下地がなかったりする場合があるので、その都度、角材を打って下地を作りました。

ビスを打つ場所は、石膏ボードの外周のやや内側と、ちょうど柱がある真ん中です。外周やや内側は目印がなくても簡単に打てますが、真ん中は目印がないとどこに打っていいのか分かりません。特にその下地が間柱の場合は細いので、なかなか難しいです。そのため、ボードを切る際に目印となる線を1本、鉛筆で引いておくと便利です。

イメージとしては下記の画像で。

石膏ボード

①石膏ボードを張る際の、ビスを打つ場所

②真ん中に線を引くために、胴縁などの適当な木材でガイドを作ります。

③ガイドを使って、鉛筆をあてながらスーッと1本の線を引きます

④こんな感じで1本引けます

上で紹介したように、壁用(12.5mm厚の石膏ボード)のガイドは455mmで製作し1本の線を引くのみ。ですが、天井用(9.5mm厚の石膏ボード)には、2本線を引くため、303mmバージョンのガイドも作りました。天井の下地が303mm間隔のためです。

石膏ボードを張るのに、ビスは何を使う?

石膏ボードを張るにあたって、ビスは専用のものを使います。一見、普通のビスとの違いが分かりませんが、「石膏ボードビス」と売られているので、これを使うのが吉です。長さは28mmが一般的で、インパクトドライバーで使用するものだけでなく、石膏ボード用釘打ち機用のものもあります。

高圧のエア工具「石膏ボード用釘打ち機」なんてものは持っていないので、基本的にインパクトですべて打とうと考えていました。そのため、石膏ボード用のインパクトのビットなんかも買ったりしていました(普通のビットだと打ち込みすぎてしまうため)。で、これはやってできないことはないのですが、家一軒分、本数にすると軽く数千本にもなるビス打ちになるので、なかなかハードなことです。

と、そんなハードなことをやろうと思っていたのですが、大工のMさんが石膏ボード用釘打ち機を貸してくれることになり、「パシュッ、パシュッ、パシュッ」と一気に作業効率が上がりました。

釘打ち機で天井を張っているところ。

 

ボードとボードの間が後回しになる場合は、横寸法が同じ端材を入れておくと後でスムーズ。

 

1枚、1枚張っていきます。妻がボードを運んでいるところが写りこんでいます

石膏ボードを張り終わったら、パテ処理へ

来る日も来る日もボードを張り続け、なんとか終わりが見えてきました。しかし、完成しなければならない日まであと僅か…。終わっている部分からパテ屋さんにパテ処理をお願いしました。

パテ処理とは、石膏ボードの継ぎ目にファイバーテープを貼り、そこにパテを塗り、ビスを打った部分にもパテを塗っていくもの。最大の目的は壁や天井を平面にすることです。そのため、まずは粗めのパテを塗り、乾燥したらヤスリがけ、そして仕上げパテを塗り、乾燥したら再度ヤスリがけという流れになります。

素人でもできなくはありませんが、仕上げの下地となるため、また工期短縮のため(理由はまた後日)、ここも業者にお願いしました。

LDKのパノラマ、右側がパテ処理が始まっている部分。奥の木の下地の場所は木を張ってしあげるのでこのまま

 

だいぶパテ処理が進んだ状態

パテが乾いたらヤスリがけの行程ですが、仕上げパテ後は僕らで行いました。全身真っ白になるほどの粉を浴びます。そして、下地ができたら次はいよいよ仕上げとなる塗装になります。

 

これにて「石膏ボード張り、パテ施工【秘境に家をつくろう〜工事編09〜】」は終了。

次は「内装を仕上げる【秘境に家をつくろう〜工事編10〜】」にいきます。

to be continued

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