家作り工事編

薪ストーブを設置【秘境に家をつくろう〜工事編14〜】

2020/03/10

前回の記事にて木張りの内装に関することを書きました。

「秘境に家をつくろう〜木張りの内装〜工事編13〜」

この続きです。

NESTOR MARTINのH43

今回は、薪ストーブに関して。

秋から春にかけて、暖房のメインは薪ストーブです。10月と4月は寒く感じたら使う程度ですが、11〜3月はほぼ毎日、火をつけています。雪国の冬を快適にする薪ストーブ。この設置に関して紹介します。

薪ストーブをどこに設置するか?

薪ストーブは、家に置くものの中で主役級の存在感を放ちます。なにせ暖かい時期でもずっとそこに置いておかなければならないので、設置場所が重要です。といっても、実際に間取りを考える時には、「まぁ、ここか、ここかな」という感じで、実は選択肢はあまり多くありません。特に我が家は平屋の片流れ屋根だったので、煙突の長さを考えると、天井が高い側に設置する必要があったからです。ですので我が家の場合、必然的に場所が確定しました。

薪ストーブの煙突の長さは、機種によっても異なりますが、おおむね4.5m以上を必要とします。必要な長さを満たさない場合は、燃えが悪くなるなどあまりいいことがないので、設置場所はとても大事です。

薪ストーブ設置までに必要なこと

今回、薪ストーブのことを書いていますが、実際に僕が手を動かしたことはありません。いつも頭と口だけ動かしていました。設置までの時系列は以下のような感じです。

薪ストーブの機種を決める

薪ストーブは、機種によって煙突の出る位置が異なります。そのため、家ができてからだと設置場所に微妙な縛りが生じるので、設計段階で機種を決めた方が、理想を叶えられます。と書いておいていうのもアレですが、僕の場合、最後の最後まで機種に迷い続けたこともあり、完璧な理想とはなりませんでした。ちなみに悩んでいたのは、hunter stoves(ハンターストーブ)HeraldシリーズNESTOR MARTIN(ネスターマーチン)H43というものでした。最終的にNESTOR MARTINのものにしたのですが、理由はまたどこかで。

薪ストーブの補助金を申請する

僕が住む高山市は、自然エネルギーに力を入れている市でもあります。そのことから「木質バイオマス活用促進事業補助金」という補助金を準備しています。薪ストーブはれっきとした自然エネルギーなので、この対象になります。僕の場合は、ありがたいことに10万円受け取ることができました。市町村にもよりますが、薪ストーブの導入を検討している人は、まずは一度そのような制度の有無を役所に確認した方がいいでしょう。

設置場所を決める

機種が決まり、設置場所が決まれば、設計図に落とすことができます。すると煙突を出す場所も決まりますので、上棟時に屋根と天井の加工をすることができます。一度、家が完成してから天井、屋根に穴を開けるよりも、この方がだいぶ安上がりになります。この部分は、薪ストーブ屋さんと大工さんで直接話してもらい加工いただくようお願いしました。

設置場所(炉台)を準備

多くの薪ストーブユーザーは耐熱レンガで、炉台や遮熱壁を作っています。ただ僕は鉄板を敷いただけの炉台、そして遮熱壁も鉄板で囲むだけというシンプルなものにしたかったので、その部分の作業は発生しませんでした。ただ薪ストーブは200kg近い重量があるので、床下に補強を入れました。実際にはなくても耐えられるのでしょうが、長い目で見たときに、やはり補強があった方がより安心して過ごすことができます。

薪ストーブの設置場所(炉台)を作る理由

薪ストーブを乗せる場所を炉台(ろだい)といい、薪ストーブから放たれる熱を遮る板のことを遮熱壁といいます。これらは、ストーブの熱で家を傷めないようにするため、壁際に薪ストーブを置く場合には必須のものです。ここのデザインは家の雰囲気を大きく左右するので拘るべきところです。どんな薪ストーブ置き場にするか?ということを考えるのも楽しい時間といえます。

僕の家では窓部分にも熱が当たるため、窓の前にも遮熱板が必要になります。ただ、夏場などは窓が全部見えた方がすっきりすると思ったので、その部分のみ移動が容易にできる遮熱板をお願いしました。また、冬場は柵も設置しています。子どもがいるので、直接薪ストーブに触れることができないようにするためです。

現在の様子です。少々面倒ですが、シーズンが終わる度に柵を片付けています。

薪ストーブと煙突の設置、取り付け

内装がほぼ完成した時点で薪ストーブ屋さんに炉台、遮熱板の設置、薪ストーブ設置、そして煙突の取付工事をしてもらいました。ネット上には自分で作業している方もいらっしゃるようですが、いろいろな知識がないと安全に関わるので、素人は大人しく見学するだけが吉です。せっかく建てた家が、薪ストーブで火災とか洒落になりませんからね。

薪ストーブ設置完了

で、実際に出来上がったのがこちらの写真です。

設置が終わった時点。

設置が終わった時点。右側の遮熱板が動くようになっています。

薪ストーブの煙突に関して

煙突はまっすぐ上に延びている方が効率がいいですし、見た目もすっきりするので「とにかくまっすぐにお願いします」と当初から依頼していました。しかし、どこかでなにかがずれて、最終的に煙突を少し曲げる必要が出てしまいました。誰も責められない感じでしたし、正面から見れば曲がりは分からないので、「まっ、いっか」と。こういったこともあるので、特に新築の場合は、綿密な打ち合わせをオススメします。

薪ストーブをどこで購入したか?

薪ストーブの購入&設置は高山市にある「富士コンクリート工業株式会社 ゆきぐに事業部 富士ストーブ」にお願いしました。実は以前住んでいた家で薪ストーブを導入した際に、すべてにおいて満足できる対応だったので、今回もお願いした次第です。

薪ストーブに関しては工事編ではないところで、また書こうと思います。

これにて「薪ストーブを設置【秘境に家をつくろう〜工事編14〜】」は終了。

次は「キッチンをDIY【秘境に家をつくろう〜工事編15〜】」にいきます。

to be continued

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