家作り工事編

内装に木を張る【秘境に家をつくろう〜工事編13〜】

2020/03/09

前回の記事にてドアに関することを書きました。

「ドアを取り付ける【秘境に家をつくろう〜工事編12〜】」

この続きです。

今回は、内装の木を貼った部分に関して。

内装の一面に木を張る

以前に書いたように(秘境に家をつくろう〜石膏ボード、パテ〜工事編09〜)、内装は一部を覗いて石膏ボードを張りました。一部とは、LDKの一面のことです。すべて石膏ボード&珪藻土で仕上げるのではなく、木を張ってアクセントをつけたいと思ったからです。ここは、隙間風が吹き込むガレージに面しているため、柱の間に断熱材を入れた上で、まずは針葉樹合板を張りました。張ったあとの写真がなかったので、この1枚を。奥に張っているものがそうで、工事中はビスを打って、物をかけられるようにしていました。

奥に張ってある板が針葉樹合板。下地によく使われます。

針葉樹合板を下地として張る

合板の厚みは12mm。板を張った理由は、「あとでどこにでもビスや釘を打てる」からです。そのような目的がなければ、直接柱めがけて厚みのある板材や石膏ボードでもいいと思います。

家作りが終わった後、エアコンやL字の棚受け、その他なにかしらビスを打つことがあるかもしれない場所には、合板を入れておくのをオススメします。そうすれば地を探す必要もありませんし、ちゃんとビスや釘が効くので、頑丈なつくりになるからです。

仕上げにスライスウッドオークを張る

直線のみの部分が終わったところ。この後、右上の勾配天井に合わせて、ややこしい加工をして張っていきました。

針葉樹合板の上に化粧板として張ったのは、「toolbox」で販売している厚さ4mmの「スライスウッドオーク」というものでした。他にテイストを合わせるために樹種はオークで、そして既に合板が張ってあるので薄いものにしました。

販売サイト上でも施工方法が紹介されていますが、簡単に順番を紹介します。

1、水平方向に基準となる墨を打ちます

適当な高さに基準となる墨を一本打ちます。ここがずれたら、あとあとかなり残念な結果になってしまうので、水平に注意しながらおこないます。

2、縦や横などを計り、材料の寸法を計算した上でどう張るかを考える

現場によって異なりますが、腰から胸のあたりで一列を張った前提で考えます。例えばですが、最初の1行を適当に張るってしまうと一番下や一番上、また左右も、最後に張る1枚が数mmという小さいものを入れなければならなくなってしまう場合があります。それを避ける為に、色々と計算した上で、最初の1行を張ります。

3、一行張ってみる

木材の裏面(壁との接着面)に幅広の両面テープを上下に貼り、木工用ボンドを塗って壁に付けた上で、四隅をタッカーで留めました。

4、最初に張った列に合わせて、切って張ってを繰り返す

加工しなくてもいいところは、スムーズに張っていけます。ただ、なにかしらの障害物があったときには、その都度、加工します。例えば、電線が出ているところやスイッチがあるようなところは、線が通るように穴を開けたり、スイッチを外したりという作業が発生します。それらを取り付ける前であれば、その作業は不要ですが、僕の場合は化粧仕事なので後回しにしていたので、2度手間になってしまいました。

5、ブライワックスで仕上げ

無塗装は味気ないので、試しにワトコオイルの3色(ダークウォルナット、ミディアムウォルナット、ドリフトウッド)を端材に塗ってみました。しかしなんとなくイメージと違ったので、次にBRIWAX(ブライワックス)のラスティックパインを塗ってみました。すると、「おっ、いい感じ!」となり、BRIWAXに決定。色々と塗り方はあるようですが、僕はボロ雑巾で塗って、1時間もしないうちに乾拭きをしています。僕は一度塗りだけで終わらせました。

内装一面の木張りの完成

完成した写真です。右下は自作のシンカリオン収納棚。

こちらが完成した写真です。無塗装と比較して大分いい味が出たと思います。

スライスウッドはその薄さから、とても反りやすいです。段ボールから開封したら早めに施行するのがいいでしょう。ただ、僕が購入した際にはなかったのですが、今では反りを防止するため、裏に溝が切ってあるものも出ているようです。toolboxスライスウッドオーク

LDKとガレージの間に入れたFIX窓(嵌め殺し窓)の枠。

そして、LDKとガレージの間にFIX窓(嵌め殺しの窓)を入れました。「室内からバイクが見えるように」と思ったのが理由ですが、いざ住んでみると、

光の反射であまり見えません…。

その窓を囲んでいる枠は、ホームセンターにあった白木の材です。こちらは、オイル塗装をして、四隅を留(とめ)と呼ばれる加工にしました。45度が合わさって90度になるというもので、スライド丸ノコなどがあればわりと簡単にできます。

切りすぎるといくら頭を悩ましても材は伸びませんので、ちょっと長めに切って、合わせて、長ければちょっと切って。という感じで、なんどもやり直すのが材を無駄にせず上手くいくコツです。プロはいっぱつで決めるかもしれませんが。

壁に木を張りたいな。そんな風に考えてらっしゃる方の参考になれば幸いです。

 

これにて「内装に木を張る【秘境に家をつくろう〜工事編13〜】」は終了。

次は「薪ストーブを設置【秘境に家をつくろう〜工事編14〜】」にいきます。

to be continued

-家作り工事編
-, , , ,

© 2024 秘境に家をつくる