家作り工事編

間柱から透湿・防水シートまで【秘境に家をつくろう〜工事編03〜】

2019/08/05

前回の記事にて上棟が終わるまでをところまでを書きました。

「地鎮祭から祝!上棟【秘境に家をつくろう〜工事編02〜】」

この続きです。

 

実際に骨組みとはいえ、家の形になった建造物を目の当たりにして途方にくれた前回。「おいおい、マジでセルフビルドなんてできるのかよ…」なんて後悔しそうでしたが、腹をくくるしかありません。ひとまず今後の流れを大工のMさんに確認します。まずは間柱を入れるべし。ということで、コーススレッド(ビス)とインパクトドライバーを準備し、ひたすら打ち付けていくのがセルフ部分の幕開けでした。

間柱(まばしら)を入れよう

少し先の作業の時点の写真ですが、矢印で指しているのが間柱です。厚さは30mm。上下にビスを打つだけなのでいたって簡単な作業。

木材はプレカットだったので、土台の所定の位置に「ここに間柱入るよ」って感じで凹みが一定の間隔(455mm)であります。基本的にはそこに入る長さの間柱を入れて、上下に斜めからビス(75mm)を打つだけ。間柱はプレカットされた木材と一緒に納品されていたものです。大工さんはエア工具の釘打ち機を使いますが、僕は持っていないので、ひたすらインパクトドライバー(インパクト)でダダダダ打ち続けました。

それ自体はいたって簡単な作業。ですが、天井に近い部分などは、たわむ足場を歩かなければなりません。もちろん木の足場板に乗るなんて初体験。「マジ?ほんと折れないの?」なんて恐怖心を感じましたが、次第にまったく平気に。実際、自分達で作る場合、まったく高い所がダメというのはなかなか厳しいかもしれません。その時だけ、助っ人を頼むとかしないと工事が先に進みません。

ただ単に全部の間柱を入れるというよりも工事の導線上、後に入れた方が便利というところは後回しにします。例えばユニットバスを入れる所なんて、すべて間柱を入れてしまうと後が大変になりますので。その辺は、現場判断になります。

窓枠をつくろう

まぐさ(窓枠の上の横材)を入れて水糸を張って水平を確認。

設計段階で窓の位置(特に高さ)が決まっていれば、プレカットでその部分が削られて納品されますが、そうでない場合は現場で刻まなければなりません。半分ほど現場判断だったので、慣れない丸ノコを目の前で横に持つという、なかなかアクロバティックな技を使いました。

ポイントとしては、窓枠の中央部の上下が狭くならないようにすることです。というのも窓を入れた際に、中央が狭くなっているときつくなり、開け閉めの動きが渋くなってしまうからです。正直、目視だけだと分からないので、水糸を張ってそれに合わせて垂直のラインを確認します。

平屋は足場が不要?

建築中は足場が必要な期間が長くなるので、その分レンタル料がかかります。ですが、もし足場が不要であれば、それだけで20〜30万円はコストカットが可能になります。というのも、一般的な平屋であれば、大がかりな足場がなくとも、脚立2つに足場板をかければだいたい手が届くからです。

という事前情報を大工さんに聞いていたのですが、「天井高いけど、平屋だしなんとかなるっしょ?」なんて楽観的に考えていました。が、上棟してその高さを目の当たりにした時「これは…足場を組まないと絶対無理。死ぬわ」と足場の必要性を痛感。なんとかなりませんでした。

で、足場の手配が必要になったのですが、僕の場合はラッキーなことに既に引退している知り合いの大工さんから古い足場を借りることができました。

南側に組んだ足場、東側は一部を除いて3×10板が張り終わっている。

デザインにもよりますが、セルフビルドで平屋作りの場合は天井が低い方がなにかと作りやすいと思います。

3×10板(さんとうばん)を張ろう!

3×10板を張っている途中段階。北東から撮影。

910mm×3030mm(3尺×10尺)の針葉樹構造用合板で、厚さは9mm。これを外側に張っていきます。なんですが、しろうとにも程がある僕は、いきなり大工のMさんにヘルプを依頼しました。

大工のMさん「オッケー、やるよ。そしたら釘打ちお願いね」

多賀「了解しました!」

とはいっても、釘打ち機なんて使ったこともありません。ようは柱及び間柱があるところにドンドン打つだけなんですが、柱(105mm)はともかく間柱は30mmしかないので、少しずれると室内から釘が丸見えになってしまいます。慣れてくるときちんと釘が打てたかどうか感触で分かるのですが、最初はまったくわからず、結構な釘を無駄にしてしまいました。

タイベックを張ろう!

3×10板の上に張ったタイベック。写真はその後の行程のサッシを入れているところ。

外側に3×10板(針葉樹構造用合板)を張り終えたら、次はタイベックと呼ばれる透湿・防水シーとを張っていきます。って、3×10板はほとんど大工さんにやってもらいましたが…。そしてタイベックも1人で張るのはなかなか難しく、やはり2人でやった方が作業がはかどります。2人でピンと伸ばしながら、これまた大工さんのタッカー(電動工具でようはするにホッチキス)で留めていきます。もちろんここも屋根のアスファルトルーフィングと同様に下から張って、水の浸入を防ぎます。

また、シーとのつなぎ目には防水テープを貼って万全を期します。とりあえずここまでやってしまえば、横殴りの雨が降っても木材に直接水はかからなくなるので、安心して他のことを進めているようになります。

 

これにて「間柱から透湿・防水シートまで【秘境に家をつくろう〜工事編03〜】は終了。

次は「屋根、外壁、浄化槽、電気【秘境に家をつくろう〜工事編04〜】」にいきます。

to be continued

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