米づくり

米をつくる理由、田んぼの借り方【農業初心者米をつくる♯1】

2021/02/12

日本人の食卓に欠かせない、お米。多くの人と同様に、僕もスーパーで買って食べるのが当たり前でした。そこから「なぜ米をつくろうと思ったのか?」から「実際に収穫する」までを【農業初心者米をつくる】編として、紹介していきます。

米づくりを決意した理由

東京から高山市に移住して迎えた2年目。米づくりを決意しました。最大の理由は、

 「息子を農薬不使用の米で育てたい」

と思ったからです。

「ぶっちゃけ農薬を使っているからって、健康に影響があったりするの?」

という疑問はありますが

「使っているよりは、使っていない方がいいはず」とも思うのです。

農薬との因果関係は分かりませんが、自分がアレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)ということもあり、せめて主食だけでも「農薬不使用」であれば、そのリスクを低減できるかも?という一縷の望みにかけてみるということです。

そんな前提がありましたが、なにより初めてのことなので

「なんか楽しそう、田舎暮らしっぽいし」

という、ワクワクした感じで米づくりをスタートさせることにしました。

米づくりは、田んぼさがしから

※イメージ

「米をつくるぜ!」と決意しても、田んぼがないんじゃ話になりません。まずは田んぼ探しから始めます。

「田舎=耕作放棄地ばっかり」はウソだったんだぜ!?

自宅周辺には田んぼがたくさんあるので「どっかに借りられるところあるでしょ?」と、当初は気軽に考えていました。それに「田舎=耕作放棄地が多い」というメディアから受けた勝手なイメージもあったので「すぐに見つかるだろう」と、たかをくくっていたのです。

「耕作放棄地」とは、過去1年以上作付けをせず、また今後も作付けをする意志のない土地を指します。

しかし地域の人に聞き込みをしてみると、意外や意外。まったく耕作放棄地がないのです。「東京から移住して2年目の訳の分からない奴に貸したくない」というのがあったのかどうかは分かりませんが、とにかく誰に聞いても「う〜ん、ないなぁ」という返事ばかり。

「あれっ?イメージと違う…」

「おう、あそこ使ってないから、自由に使ってくれぇぃ」なんて言われるのを期待していたのですが、ないものは仕方がありません。もっと範囲を広げて探すしかないとなりました。

現在ではさまざまな理由で離農する人も増え「あそこ使ってくれんかな?」と、自宅周辺で言ってもらえることも多くなってきました。とはいえ僕ができる面積も限られているので、できる範囲でお借りして米づくりをしています。

遂に田んぼ発見、米づくりができる

縁あって辿り着いた田んぼは、棚田になっていて最高の景色。

米づくり1年目と2年目で使わせていただいた田んぼは、自宅から車で40分離れた山の田んぼでした(今思えば遠すぎです)。知り合いづたいで紹介されたその場所は、山の上の方にあり景色は抜群。それに10年近く使われていない田んぼということで、農薬の残留も心配する必要なし。加えて、周囲の人が機械も貸してくれるというありがたいおまけつき。

「本当にいい所だ、田んぼができるこんな所に家を建てたら楽しそう」

なんて思い、一度はそこに家を建てる夢を見るものの調べてみると、

  • 「農業振興地域」に指定されている
  • 「抵当」がついている

など、なかなかややこしい土地のようで、そこへの移住は断念。結構、盛り上がったのですが話は流れ、2年間、米づくりのために通いました。

田んぼを借りる手続き

田んぼを借りるにあたって、正式には市役所の農務課へ届ける必要があります。提出する書類には、

  • 面積
  • 期間
  • 貸し借りのお金が発生するか

などを記入するのですが、実際には田んぼの持ち主との口約束だけでもお借りして使うことはできます。僕は菓子折片手に挨拶することで、お借りすることができました。

田んぼを探す際は、地域の農業をやっている人に声をかけて情報を収集するアナログな方法が、一番近道でしょう。家をネットで探すようにはやはりいきませんね。

米づくり3年目からの田んぼは、家の近くで

片道40分かけて米づくりをしていることが、徐々に家の近所のに知られるようになってきました。すると、ぼちぼち空き田んぼの話がくるように。3年目からは家の近くで田んぼを借りられることになっています。

これにて「米づくりに挑戦、田んぼの借り方【農業初心者米をつくる♯1】」は終了です。

次は「米づくり、田んぼを整備する【農業初心者米をつくる♯2】」に続きます。

to be continued

-米づくり
-

© 2024 秘境に家をつくる