家作り工事編

ボイラーはどれにする?【秘境に家をつくろう〜工事編06〜】

2020/01/31

前回の記事にて断熱材を入れたところまでを書きました。

「断熱材を入れる【秘境に家をつくろう〜工事編05〜】」

この続きです。

今回は、家には欠かせないボイラーに関してです。これがなければシャワーやお風呂など、お湯がまったく使えないので。我が家は何をどうして選んだのか?が今回のテーマです。

新築住宅に設置するボイラーは何にする?

「瞬間湯沸かし器」というとても便利なものがあります。ボタンひとつで直ぐにお湯が出る優れもので、主にキッチンで利用されるものです。ただ最大の難点がいかんせんキッチンがスッキリしないということ…。便利なことは重要な要素ですが、我が家ではデザイン性から瞬間湯沸かし器を入れる選択はありませんでした。

そんな前提があった上で、お風呂、キッチン、洗面所への給湯にボイラーを選ぶ時機になりました。考えられるエネルギー源は、灯油、ガス、電気、そして薪。結論は、灯油ボイラーを選択したのですが、そこに辿り着く前に考えたことを紹介します。

究極のエコ!? 薪ボイラーはどう?

家作りを始める前の段階では、自給自足ができたらなんかよくない? という考えで、風呂のお湯は、薪で作ろうと思っていました。かなりフワッとですが…。いわゆる薪風呂です。

最大のメリットとしては災害に強いということでしょう。水と薪さえあればお風呂に入れますので。それに環境に優しいということが挙げられます。よく「薪を燃やすと二酸化炭素が出る」という話もありますが、それ自体は正解です。ですが、薪を燃やすことによって排出される二酸化炭素は、そもそも大気から吸収したものなので、新たに生みだしている訳ではありません。プラマイ0ということですね。これが化石燃料との大きな違いです。

Wood for stove

薪割は、結構な重労働…。

とまあ、薪はエコ!と書いておきながらも、メリットを圧倒的に上回るデメリットがあります。それが、手間です。日々の生活の中でスイッチを1回押すだけで湯がはれるのと、薪をくべて火をつけて、湯加減をみて。加えて薪の準備も結構な大仕事です…。

今の時代に薪風呂を日常的に使うには、よっぽどの薪風呂好きか、その手間が楽しくてしょうがない人にしか向いてないと思います。ですので、現実的に考えて却下となりました。

薪ボイラーがだめなら、薪焚兼用ボイラーはどうか?

考えはじめてから5分もしないうちに薪風呂を諦めて、次に考えたのが薪焚兼用ボイラーでした。それは、給湯機器などを製作している長府製作所から販売されているものです。「薪」でも「灯油」でも使えるというものです。ただいくらどちらも使えるとはいえ、灯油しか使わなくなることは容易に想像できたので、こちらも見送りました。

電気給湯器、エコキュートはどうなの?

次に検討したのが、電気ボイラーです。オール電化住宅などで使われているエコキュートが有名ですね。通説としては、電気で「熱」を作るのは効率が悪いとされています。しかしエコキュートは、ヒートポンプ技術で空気のの熱からお湯を作るので、効率がよい素晴らしいものです。ただ、いかんせん導入費用が高い…。本体がざっくり20〜30万円ほどで、工事費を入れると50万円前後になります。長い目で見れば元を取れるという考えもありますが、いかんせんかつかつの予算で家作りをしているので、導入はできませんでした。

ガスボイラー、灯油ボイラーどっちにする?

残るは、ガスか灯油のボイラーです。冒頭で書いた通り結果的に灯油ボイラーになりました。これは正直なところ、どちらでもいいと思います。以下が、我が家が灯油ボイラーにした3つの理由です。

  1.  「ランニングコストが若干安くなる」
  2. 「コンロがガスなので災害対策として違うエネルギー源にしたかった」
  3. 「前の家が灯油ボイラーだったが不都合を感じなかった」

ただ燃やした際は、灯油の方が臭いが強いということもありますし、エネルギーを統一してガスだけにした方がラクに管理できるということもあるので、どちらが正解というのはないと思います。

灯油ボイラーに確定、取付はどうする?

素人がボイラーと灯油タンクの取り付けを下手にやって、火事になったらそれこそ大惨事です。僕は、そういったところはかなり慎重なタイプなので、給排水、浄化槽をお願いした設備屋さんにお願いしました。引火しやすいものを扱うので、自信がある人でなければセルフはやめた方が無難でしょう。

またボイラーと灯油タンクは施主支給(自分でやっているので施主といういい方が正しいのかは分かりませんが…)にしました。一般的に業者は施主支給を嫌がることが多いです。特にこういった設備などは顕著です。というのも業者としては「設備を販売する利益+施工手間賃」が収入となりますが、施主支給ですと「施工手間賃」のみになるからです。ですが、ネットの方が圧倒的に安く設備を購入できるのも事実なので、設備屋さんに素直にこう聞きました。 

「施主支給でも気持ちよくできる手間賃はいくらですか?」と。

その回答によって、以下の2つのどちらにするかが決まります。

A、「設備を設備屋で購入+取付手間賃」(設備屋さんにもらった見積もり)

B、「設備をネット購入+取付手間賃」 

その回答が、上記のAよりもBの方が、明らかに安くなったので「B」に決定。

なんでもかんでも「安く取り付けてくれよ」なんて人もいるそうですが、設備屋さんの立場になって話を進めた方が、お互い気持ち良くやっていけます。

そんなこんなで、生活に欠かせない給湯設備は決定。完成後は、このように設置されました。

ボイラー

左が灯油ボイラー、右が灯油タンク、更に右端にあるのが井戸のポンプです。

ちなみに灯油タンク(オイルタンク)は、専用のものならなんでもいいと思います。というかあまり種類はありません。その中にあって、よく見るタンクは四角のものなので、なんとなくデザインから丸型を選びました。長府製作所のOT-98というもので、85Lの容量があるものです。

次は、お風呂をどうするか考えます。

 

これにて「ボイラーはどれにする?【秘境に家をつくろう〜工事編06〜】」は終了。

次は「浴室施行【秘境に家をつくろう〜工事編07〜】」にいきます。

to be continued

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